暗い部屋で一人きり テレビは砂模様のまま そんな夜が好きだと あなたは言った ひとりが好きだと あなたは言った 僕だけが感じる 僕だけが気付く あなたのその強がりに 傷ついたそのこころに でも それはあなたらしさ どこまでも気高く 孤高に だから そうなんだ この言葉が ふたりの距離 ふたりの望む距離 限りなく近く 0にならない ふたりの距離 はじめて あなたが涙を見せた はじめて あなたの悲しみに触れた そして 僕は 暗い部屋で一人きり テレビは砂模様のまま でも あなたに あいたくて 逢いたくて アイタクテ 合いたくて 会いたくて こんな夜は嫌いだ ひとりは嫌いだ あなたに あいたくて あなたが微笑む 何気ない 日常の出来事 僕だけが感じる 僕だけが気付く いままでとの違いに その輝きに ふたりの距離は 変わらない ふたりの望む距離は 変わらない でも それでいい ふたりの距離は このままで ずっと このままで fin.